Wednesday, May 2, 2012

カンボジアで旬の産業+日本が失ったモノ

いや、あたしが言うことじゃないんだけど!てか失う前とかも知らないんだけど!

カンボジアで最近旬な産業の1つがさ、農業と農業機械らしいんだよ。
ほら土地とか超余ってるし!人件費安いし!新商品を開発する力はまだなくても中古品を修理する技術はあるそうな。

マシンが農家にバカ売れしてて、日本とかの中古品をメンテナンスして農家に売ると。


一台売れたらけっこーな金額で、人件費は比率で言ったらかなり低め。


数字に弱いこと丸出しな説明ですが?(^-^)ニュアンスを頼りに生きてます。


街には修理工場がたくさんで、そのうちの一つを見学に行ったときに自然と引き寄せられてしまう、黙々と修理を続ける視線泥棒な男の子。


何でその子に引き寄せられるかも分からないままずーっとその子の写真をパシャパシャ撮ったり傍から見たら「あんたそりゃ失礼だよ」ってくらいその子の脳天に穴を開けてしまう勢いで見つめてて

その子は英語を話せないんだけど、真剣にネジを締めながら、時々あたしに向けて嫌味ゼロな真剣な顔でジェスチャーで「ここのネジがうまくハマらない。板ごと剥がさなきゃいけないかもしれない。」なんて伝えてくれる。

聞けば年はあたしと同い年。

トラクターを直してる彼の横にはまだぎこちない手つきで溶接してる男の子たち5人。


自分で機械を修理できるようになると、お給料が飛躍的アップするらしい。このネジを締めてる男の子は給料アップした熟練技術者。

って言っても日本円で言ったら正直本当にわずかなお給料。

カンボジアは大家族が多くて兄弟5人以上がざらだから、男の子たちは家族のためにもお給料を上げようと必死に頑張る。

ちなみにカンボジアはポルポトの大虐殺が原因で、人口に対して10代から20代中盤の若者の比率めっちゃ高い!(豆ちしき)

バン!って板に手を挟みそうになった「やっべー!」みたいな彼の油まみれのハニカミ笑顔はまるでジブリの主人公。

あー、なるほど。こうやって必死に汗水流して働いてる同年代の若者に出会ったことがないんだあたし。

手足の指も爪の間も油で真っ黒だけど美しい。こんな手見たことあったかな?って思い出そうと思ったけど見たことない。
 
 
いや、車修理の友達とかはいたけどこの子は何かが違うのよ!光ってるのよキラリと!
何かジャニーズびいきのおばちゃんみたいになってきたけどそんな色目とかじゃないんだよ!!


あたしがこの子を見つめる目に1ミリたりともやましさがないことを誓います!

ここまで泥臭い若者ってなっかなか日本で見れなくなってきたんだなーと思って!

「あっちー!」って顔を拭ったタオルの油でまた顔まで真っ黒になってました。
 
 
 
あたしの世代からするとその光景は映画ALWAYS三丁目の世界。
 
 
 
カンボジアにはこーゆーキラキラした若者エネルギーが溢れてて、東京に帰ってきたときにチャラチャラして電車に乗ってる自分を窓で見ると、何かこっぱずかしくなります。
 
 
 
まあでも時代は回るってゆーしね(^^)
ガラクタでもうつくしー!

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