満月かがやく空の下
木造の一軒屋の2階で眠いまなこをこすりながら洗面所へ向かう女が1人。
ドアを開けていつものように洗面所へ目をやると
「うぅおぉうっっ!!!!!!」
と声をあげて気をつけの状態でびくっっとしてしまう1人でリアクションが大きく恥ずかしい女、GALPAGOS.
洗面所の上には仰向けになっていさぎよくお亡くなりになっておられるゴキブリさま。
この世で1番気持ち悪い才能を持ち、いつの世もその持ち前の気色悪さで人類をおびやかす昆虫、ゴキブリ。
※ゴキブリに関して延々と書いているので人によってはご気分を害される可能性があります(^-^)/
彼らほどおぞましい才能を持った存在って他にいる?
どんな生物だって赤ちゃんの頃は「可愛く居る」ための才能を持ってるはずなのに、このゴキブリに関しては生まれたての赤ちゃんだって立派に先祖から”おぞましい遺伝子”を受け継いでくる。覚醒遺伝とかお母さん似とかお父さん似とかそういう次元じゃなくて、ゴキブリとして生まれたからには誰もが備え持つ才能、"おぞましい"。
あたしはわりかしゴキブリに耐性があるほうで、いやいやながらも処理することを引き受けることが多い。
でもこうやって仰向けに停まられると
余計におぞましい。
え?何がこんなにおぞましいんだろうこいつ。
と思いつつテカテカとてらてらと艶をまとった黒光るこいつの身体に、半ロールくらい使ってしまったかもしれないトイレットペーパーをかぶせてそっとさっとゴミ箱に移動させる。
実際に自分が触れていなくてもつい眉間にしわを作らせてしまう気色の悪さはやはりさすが。ここまでいったら敵を崇拝。は、しないけど。
ふぅと洗面所に目を戻すとそこに
ゴキブリの肢が1本残っている。
これだ!!!!!!これがおぞましさの最大のポイントだ!!!!!!
この恐ろしいまでの生命力と、ずかずかと人のふところに入り込んでくる脂っこくて肉付きがよくて攻撃性も防御性もあるこの、肢(あし)!!!!!!!
トイレットペーパーでぬぐってみたけど、つるつるのシンクなのにとれない。
すごい。さすがKING OF おぞましい神の産物。
この恐ろしいほど執拗で1つのことへの執着心を可能にする肢が、こいつの気持ち悪いポイントなんだろう。
ゴキブリにかなり鍛えられて筋肉隆々で脂っこくて毛深くてめっちゃ足が速いオカマちゃんの手足がついていると考えてもらったら分かりやすい。
ゴキブリをイラストにしようと思って「ゴキブリ イラスト」で調べたら早速気持ち悪いイラストがずらりと出てきて、また「うわっっぁああ!!!」っとおどろき、持ってた鉛筆で手のひらを刺してしまった。本当に良いことがない。
wikiってみた。
ゴキブリは海外ではポピュラーなペットであり、愛好家も存在し、ペット用にさまざまな種が輸入されてもいる[10]。1993年6月4日には、岡山市でゴキブリの品評会が初開催された。当初はゴキブリの大きさを競うだけだったものが、最近はゴキブリの艶を競ったり、ゴキブリレースを行うなど、年々多様化している。会場は、最初は市役所、次は文化ホールで、3回目はスーパーマーケットで開催された。
いやいや、ぜんぜん無理でしょ。
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